樹木医について

群馬県樹木診断協会より引用

”樹木とともに生きる”日本樹木医会
と樹木医の仕事

樹木医は、巨樹・名木や街路樹、公園樹、庭木など様々な樹木を対象に調査・診断、保護育成、後継樹育成などの幅広い業務に携わる専門家です。
樹木医は、1991年林野庁が創設し、現在は一般財団法人日本緑化センターが行う試験に合格し、同センターに登録して名乗る事ができます。

◉日本樹木医会
1992年に全国の樹木医を会員として日本樹木医会を設立し、2007年に一般社団法人となりました。2016年現在、2000人を超える樹木医に賛助者を加え、都道府県に支部を置いて樹木とともに生きる活動を進めています。

樹木医会とその会員は、樹木医学と関連する技術と知識等の向上に努め、調査・診断・治療をおこない、図書の出版や国際交流などを積極的に推進するとともに、樹木との共生の歴史とその遺産を”樹木文化”と考え、各地域の人々と共に力を併せて自然環境の保全に貢献することを目指しています。

樹木医による診断と治療はこのように行われます

1️⃣ 樹木が健康を損なう様々な原因

◉環境条件
・感想や寒さなどにより、しおれたり枯れたりする
・大きな木や建物に日陰などで日正が中部得られず衰える
・強風、落雷、冠雪などで枝が折れたり幹が倒れたりする
・土壌の硬さや種類、養分の不足などで衰える
・水分や湿度、風などの周辺環境の急な変化で衰える
◉病害虫
・病気にかかる(木材腐朽病、マツ材線虫病、てんぐ巣病など)
・虫や動物などに食害される(カミキリムシ類、キクイムシ類、ガ類、ネズミ、シカなど)
◉生育状況の変化
・根本が掘られたり、土が盛られたり、土中の水が滞って根が腐る
・踏み固められて音が傷んだり生育が害されたりする
これらを調べて総合的な診断を下します

2️⃣ 樹木医による診断

・環境条件やその変化、樹木と人の関わり、育成経過などを調べます
・病虫害の種類やその症状、土壌や音の状態などを調べます
・機器を用いて幹や根、土壌や根の状態を詳しく調べます。
・以上を調べた結果に基づいて樹木の健康を損なう原因を探り、対策を立てます

3️⃣ 樹木医による治療・処置

・診断でわかったことへの対策を立て、適切な処置による樹木の健康回復を目指します
・樹木の所有者や管理者と樹木医が信頼関係のもと、十分話し合って進めます
・病害虫の防除には生態系や農作物など、環境に配慮した方法(総合防除)を用います
・治療は小規模から大規模、また、建設機械を使用することがあります
・治療基幹は内容により、数日から数年を必要とすることがあります。

4️⃣ 樹木の保護・健全育成

・治療処置は健康回復の第一歩、その後も樹木を見守ることが大切です
・定期的な観察と診断によって樹木の異常や環境の変化などを記録します
・管理計画を作って適切な管理を行うとともに、後継樹の育成もおこないます
・樹木とともに生きる人々と樹木医が互いに協力し合うことが大切です

樹木医は様々な科学・技術を総合して
業務をおこないます

樹木医は、樹木の生理、生態、生育環境など様々な現象を把握し、関連する分野を含めた科学的成果や技術・知識を総合して業務をおこないます。
樹木の生命現象にはまだ解明されていない多くの事象があります。このため、樹木医は常に知識、技術、見識の研鑽に努め、幅広い科学的な知見や経験に基づいて樹勢の回復や健康の維持、後継樹の育成、樹木の保全に取り組んでいます。

PAGE TOP